幻想のシロ

初見の方はトップページを見てください。

倫理

高校の倫理の先生が教科書作るレベルで偉い人だったんだけど、そのありがたみを大学来てから実感してる。哲学と宗教学の授業を取ってて、教授が小難しい話をするたびに、「あ、これあの先生が言ってたことだ」となる。

その先生はよく授業中に「こんなものは覚えなくてもいいけど、一応話しておきますね」という感じに、たまに脇道に逸れてその小難しい話を高校生にもわかるように話してくれたり、そもそも授業中に話してる内容が深かった。倫理を受験科目に使う気のない人にも比較的優しい授業だった。その先生は大学で心理学を専攻していたらしく、たまにそれを応用した授業をするので、倫理とは全く関係のない心理学の遊びになることもある。その辺で倫理という受験で使う人が限られてるというデメリットを中和していたんだと思う。
一方で遅刻とか居眠りには厳しく、しっかり生徒を叱れる先生だったのも高評価。倫理の先生は教師としての態度もこうあるべきだなぁとしてぼくの高校生活の手本となった。

その先生も来年だか再来年だかで退職らしいです(なお外見は50前半くらい)。かなしいですね。